レイモンド・カーヴァー、ロバート・アルトマン

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

初めてカーヴァー読みました。たいへん素晴らしかった。
短編10本にエッセイ、詩を加えた12編という内容。
日常的話をこうやって面白く書ける作家が大好きだな。
フィッツジェラルドレイモンド・チャンドラー同様に
訳者、村上春樹の作品への愛が伝わりました。


収録された短編のうちいくつかを読んで
「おや?なんかどっかで見聞きしたような…」と思ったら
そうか、昨年観たロバート・アルトマンの映画だ。

ショート・カッツ [DVD]

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この映画、カーヴァーの短編(それぞれ独立した話)を
いくつか合わせて一本の映画にしちゃったもので、
エピソード同士を微妙に影響させるなどしている。
これが大傑作で、3時間ものボリュームなのに退屈させず、
こんなに面白い群像劇がつくれるもんなのかと唸りました。
キャストもみんな生き生きしてて素晴らしいんですよ。


日本映画で優れた群像劇…パッと思いつくものはない。
映画でなくゲームだけど『街』とかかな。